堺市博物館で富岡鉄斎展が開催

近代文人画の巨匠として知られる富岡鉄斎の企画展が堺市博物館ではじまった。
実は富岡鉄斎は大鳥神社の大宮司・宮司を務めたことのある神職であり、今回の展覧会では大鳥神社に伝わる鉄斎作品や、この時期の作品が多く展示されるまたとない機会となっている。

 

 

概要:
近代文人画の巨匠・富岡鉄斎(1836~1924)は京都に生まれ、89歳の生涯のほとんどを京都で暮らしましたが、42歳から45歳までという壮年期の一時期を官幣大社大鳥神社の大宮司・宮司として堺で過ごしています。この頃の作品には、後年の鉄斎作品の融通無碍なイメージとは異なる画風が見られ、落款に「茅渟海畔之寓居」(ちぬのうみのほとりのぐうきょ 堺の海辺の仮の住まいという意味)と記すものがよくあります。
当時、大鳥神社は「堺県」という「大阪府」とは別個の行政区画にありました。堺県の県域は、現在の大阪府東部と南部に加えて奈良県のほぼ全域という広いものであり、多くの古墳を有した古代においては国家の中枢といえる地域でした。明治10年(1877)2月、明治天皇が堺県に行幸し、畝傍山麓の神武天皇陵に参拝しました。鉄斎は堺県令・税所篤に命じられ、行幸の道筋にある神社および御陵の位置を示した図巻を描いています。
この行幸から140年目にあたる今年、本展では歴史的にも貴重な情報を伝えるこの図巻のほか、大鳥神社に伝わる鉄斎の作品や、堺で私塾を開いていた漢学者・土屋鳳洲ら文人たちとの交流によって生まれた作品などを展示し、鉄斎の堺での画業を振り返りたいと思います。

 

会期:
平成29年6月10日(土曜)~7月9日(日曜)

 

出品予定作品;

【大鳥神社大宮司・宮司として】
富岡鉄斎写真  大鳥神社
大鳥神社一覧表  明治11年3月  清荒神清澄寺 鉄斎美術館
大鳥神社神幸図巻  明治11年  個人蔵
平清盛歌碑拓本  清荒神清澄寺 鉄斎美術館
湊焼扁額「盥而不薦」富岡鉄斎下書・八代上田吉右衛門作 明治13年5月  大鳥神社
倭武大神御像  明治14年 大鳥神社
日本武尊像粉本  明治14年頃  清荒神清澄寺 鉄斎美術館
事代主命神影  明治14年 清荒神清澄寺 鉄斎美術館

【御陵調査と明治天皇行幸】
巡陵日誌 明治9年  清荒神清澄寺  鉄斎美術館
御陵図絵并書抄(筆者不詳・富岡鉄斎書入、包紙共) 明治9年頃  清荒神清澄寺 鉄斎美術館
畝傍山御陵之図  清荒神清澄寺 鉄斎美術館
官記 清荒神清澄寺 鉄斎美術館
大和御陵位置図稿  明治9年頃 清荒神清澄寺 鉄斎美術館
堺県行幸道筋官幣大社御陵位置図巻 明治10年2月 荒川豊蔵資料館
堺県行在所御飾付図巻  明治10年 荒川豊蔵資料館

【山水人物を描く】
渓山清風図  明治10~14年   清荒神清澄寺 鉄斎美術館
日本名所十二景図屏風  明治12年 個人蔵
漁夫打網図 明治13年 清荒神清澄寺 鉄斎美術館
茅海晩景図(翰墨良縁巻) 富岡鉄斎 他13人筆  明治14年頃 個人蔵

 

特別鑑賞会:
6月25日(日曜)午後2時~3時
当館所蔵の富岡鉄斎・板倉槐堂合作「牡丹野菜図」を堺市茶室・伸庵(堺市博物館敷地内)の床の間で鑑賞後、企画展の展示品解説を行います。マスクまたはハンカチをご持参ください。先着20人。午後1時から博物館受付で整理券を配布します。要観覧料。

 

展示品解説:7月 2日(日曜)午後2時~2時30分 申込不要。要観覧料。

 


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企画展「富岡鉄斎ー和泉国茅渟海畔の寓居にて-」@堺市
http://www.city.sakai.lg.jp/kanko/hakubutsukan/kikaku_tokubetsu/tessai.html

【6/10~7/9】堺市博物館企画展「富岡鉄斎ー和泉国茅渟海畔の寓居にて-」が開催されます@堺観光ガイド
http://www.sakai-tcb.or.jp/info/index.php?id=695

堺市博物館
http://www.city.sakai.lg.jp/kanko/hakubutsukan/