[堺市長選2017特集] 寄稿記事「中学校給食全員喫食公約について」(大阪市議会議員・黒田まさし)

■中学校給食全員喫食公約について

堺市長選で中学校給食全員喫食を掲げる候補者を見て、大阪市における中学校給食問題を振り返らずにいられない。

大阪市では平松元市長が選択制給食を導入し、その後橋下前市長が見切り発車の状態でケータリングの全員喫食をスタートさせた。

導入当初から「冷たい」「まずい」といった不評が伝えられ、一律の量や、アレルギー対応が出来ない問題に加えて、異物混入という致命的な事象が相次いだ。

子供達の中には、普通「今日のおかずはなにかな?」という楽しみではなく「今日は何も入ってないように」という不安の思いで蓋を開けた人もいたという。

結果として、残食率が大幅に上がり、部活動にさえ影響を与えかねない状態になった。

現在は順次、親子方式(近隣の小学校で調理して中学校に搬送)を中心に(一部自校調理)対応がとれつつあるが、当時の子供達には、大袈裟ではなくトラウマを残してしまった。

このような状況を隣接市である堺市の方々も記憶されているわけで、今回の堺市長選における公約が、例えば「大阪市を反面教師として」とか「大阪市と同じ轍を踏まず」などの枕詞を付した上で、何より提供する方式と必要経費及びその財源を明らかにしないと、

同じく公約に掲げられている「バウチャー制度導入」とともに、ただ単に大阪市が導入している制度を並べているだけという懸念が残る。

 

自民党市民クラブ大阪市会議員団幹事長 大阪市会議員黒田まさし(大阪市生野区選出)