維新・馬場伸幸幹事長「大阪市は水を40%捨てている」のデマが大阪市議会で追及される

日本維新の会の幹事長を務める、馬場伸幸・衆議院議員が堺市長選挙の期間中に演説で喧伝した
「大阪市は水を40%捨てている」というデマについて、平成29年10月3日に大阪市議会の公営・準公営企業会計決算特別委員会で取り上げられた。
木下吉信大阪市議が追及した。
この明らかなデマに対し、正確な内容を大阪市として発信すべきとするも、維新の政調会長でもある吉村大阪市長は抗議は必要無いとつっぱねた。

 

 

木下吉信委員
「先日行われた堺の市長選挙でですね、維新の会の議員さんが街頭演説で
「大阪市は既に水が余っています。大阪市は40%近くの水を廃棄しているんです。捨てているんですよ」という演説をされました。
私自身そんな認識は無かったので確認させていただきたいのですが、まず捨てていると言われている40%近くの水とはどれくらいの水量になるんでしょうか?何を根拠とした40%なのか?どれくらいの規模になるのか?ちょっとご説明をいただけませんか。」

 

近藤課長
「お答えたします。水道局では1日あたり243万㎥の給水ができる施設能力を有しております。これに対しまして平成28年度の1日最大給水量の実績は122万でございまして、これは施設能力の50%に相当いたします。
このことから40%とは恐らく施設能力と給水量との差、この割合のことと思われます。」

 

田中柴島浄水場長
「お答えします。水道局では過去一週間の給水実績を元に、気温や天候状況から翌日に必要となる水量を毎日予測した上で、需要変動を常にリアルタイムで把握しながら、需要に合わせた浄水処理を行っております。
またその際に必要となる、電力、薬品につきましても無駄の無いよう需要分のみを使用しております。」

 

木下吉信委員
「需要分のみを生産してると。つまりね、今の答弁整理すると、生産能力が100台の自動車工場で50台しか作ってないにも関わらず、残りの50台は捨てているを言われているのとおんなじではないのかなあと、いう理解でええのかなと。もう一度確認させてください。水道局では需要に応じた浄水処理を行っているという御答弁をいただきました。水を作って捨てているということはないんでしょうか?」

 

田中柴島浄水場長
「お答えいたします。委員ご指摘の通り、水道局では日量合計で243万㎥の施設能力を有する浄水場におきまして、需要に応じた必要な水量を浄水しておりまして、平成28年度には最大給水量ベースで日量122万㎥に相当する水量を浄水したということでございます。したがいまして、この場合の余力であります121万㎥分を給水せずに廃棄したということではございません。

 

木下吉信委員
「そうですねえ。と、いうのはね、もし生産して完成在庫として残ったものが、廃棄処分になるという場合には、生産にかかったコストも含めて決算上なんらかの表記があるものやと思うわけであります。で、今の答弁で確認した通り、水道局ではきちんと需要に応じた水を作っているにもかかわらず、その、廃棄してると吹聴されたことについてですね、水道局としては抗議をされたのかどうか?教えてください。」

 

藤原総務課長
「お答えします。私ども水道局では委員ご指摘の御発言に対しての、抗議は行っておりません。」

 

木下吉信委員
「抗議をしていない、今の答弁聞いていただいたら分かる通り、明らかに嘘なわけですね。
で、ああいうふうな風評を流されると、大阪市の水道局の評判が悪なる。まあ株が下がるというのか。民間企業やったら大問題やと思うんです。
で、なぜ抗議をされないんですか?公営企業の長である局長の御所見をうかがいたいと思います。」

 

川谷水道局長
「お答えします。只今委員のほうから水道局の株が下がるとのとこで、ご指摘の趣旨は私ども水道局の立場をおもんばかってのものだと承りますけども、ただ今回の件につきましては、あの政治家のかたが政治活動の中で御発言されたという内容であり、我々行政といたしましては当段これに対して抗議するといったことは行っておりませんが、ただ今後とも情報の受け手である市民のみなさまにとりまして、分かりやすい情報開示に引き続き務めてまいる必要があると感じております。」

政治家のかたがそういったことを、事実誤認なのか、ある種分かった上で誇張されたのか、というのも私ども計り知れんとこございますので、今回はそういった形で、行政としてそういったところへ介入しなかったという特段のこととしてご理解賜りたい

 

水道局として抗議はしていないという。
この後木下委員は、民間企業でテレビでタレントが風評被害発言をして問題になった件などを例示し、政治家発言だから抗議しないということはおかしいのではないか指摘をした。
馬場幹事長の誤解を生む発言は、水道局はもちろん、市長の市政運営が否定されなねない発言であり、選挙関係無い、これはタレントが言っても同じであると。

 

 

これに対し吉村大阪市長は

実際に40%もの水を廃棄するというのは、常識的に考えてもありえません。」「毎日京セラドームいっぱい分の水をつくってどんどんどんどん捨てるなんてことは常識的に考えてありえない」
そういった意味で文脈を読めば、多く作る能力を活用する趣旨であると思うので市政が否定されたとは思えない。」

 

と、一切行政として対応するつもりはないと答弁。

訂正を求めるアプローチをなぜしないのか。公営企業といして事実と異なる内容に、なぜなにも動かないのかと木下市議。
市民からの問い合わせも今件についてあったことも示され、電話口で説明を聞いた人の誤解は解けたかもしれないが、演説を聞いた人の中には同じように大阪市は水を無駄に捨てている無駄な行政をしているかのように誤解した人もいるのではないか?と。
「維新の議員の言い訳は聞いていない、水道局の公営局としてのプライドの問題」と、維新市政の党派性を非難した。

 

今回の件は、吉村大阪市政の身内に甘い党派性帯びた体質を示しているように思う。
現在吉村市長は連日公務無しとして、維新の政調会長として選挙応援を連日している。
維新の幹事長である馬場伸幸氏の選挙のこともあり、どうしても抗議できなかった事情があったと見られてもしかたのない対応ではないでしょうか。
また、その常識では考えられない表現を馬場氏はしたとういうことであれば、有権者を釣る悪質な演説であったと言えるのではないでしょうか。
現に問い合わせが大阪市にあるという事態になっており、訂正を公式にすることすらしないというのはどういうことなのか。