堺市長選挙2017、現職の竹山修身氏が3選を果たす

9月24日(日)、投開票を迎えた堺市長選挙は、現職の竹山おさみ市長が、維新・新人の元府議の永藤英機候補を破り、三選を果たした。

維新にとっては大阪都構想による堺市の特別区化を掲げた2013年の市長選に続く敗北であり、大阪市で先行し進む都構想議論にも影響が考えられる。

 

 

 

◇堺市長選確定投票

  162,318 竹山 修身 無現
139,301 永藤 英機 諸新

 

今回の投票率は投票率は44・31%(前回50・69%)と、6%も低下するも、

前回選挙より維新候補と竹山氏との差は少なくなっている。

 

各社の出口調査は以下のようなものであった。(期日前投票分は含まれていない)

 

(C)NHK 出口調査

(C)MBS 出口調査

 

 

【選挙情報分析】

これを分析するならば、堺市における維新の支持層の強さが際立つ。

直近の選挙として、28年7月の参議院選挙の数字を比較してみる。

 

堺市における票数と、維新の票数を比較(カッコ内%は参院選票数に対する割合)

平成28年7月 参議院選挙 堺市票数
総票数      357,650票
維新以外獲得票数 182,018
維新候補獲得票数 126,624票

 

平成29年9月堺市長選挙 票数(今回)
総票数     301,619票(0.84%)
現職 竹山修身 162,318票(0.89%)
維新 永藤英機 139,301票(1.1%)

 

 

各社出口調査の数字と合わせると、維新支持層の投票率の高さが突出している構図がみえる。
現職票、つまり維新外票数がおおむね総票数の割合に連動した数値を示しているのに対して
維新候補の票数は1.1%と、ほぼ同じ、むしろ増やすということになっている。

また、出口調査によれば無党派層では特に現職支持率が高いことと合わせると
投票率減の分、現職の票が減った構図が読み取れる。

 

まとめると、維新票は投票率に係らず、一定の固い票を堺で保持している構図と
しかしかといって無党派にまで浸透しているかといえば必ずしもしていないという状況。

もし仮に投票率が高まっていた場合、争点設定にもよるだろうが、今回の両候補の票差はさらに開いた可能性が高い。
「前回の堺市長選より票差が少なくなる」理由は、投票率が6%下がったことによるものではないかと考えられる。

都構想を争点としたくない維新陣営と、都構想隠しを指摘し争点化したい現職陣営という双方選挙戦略が見られたが、
まさにこの投票率を高めるかの争いだったのかもしれない。

 

同様の構図は、大阪市長選でも見られた。
大阪市長選では、吉村現大阪市長陣営は、都構想再挑戦を選挙公報に掲載しないなど、都構想を争点から隠す戦術を取り、結果として大阪市の住民投票よりずっと低い投票率に。結果吉村氏当選となった経緯がある。
このときの出口調査でも無党派層では相手候補が上回る事例が見られた。

 

堺市長選挙の投票率は、維新以前の従来はもっと低投票率でもあり
今回は現職陣営は都構想を争点化することで、投票率を一定上げることに成功、逃げ切った構図。
しかし前回ほどの投票率には至らずと分析する。

 

 

堺市長選、現職の竹山氏3選 維新再び敗北 / 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFS24H4I_U7A920C1PE8000/

維新連敗、現職3選=都構想に影響も-堺市長選 / 時事通信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017092400570&g=pol

堺市長選、竹山氏が3選…大阪維新の新人破る / 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/20170924-OYT1T50091.html

反維新の竹山氏3選 維新連敗で都構想に暗雲、衆院選にも影響か / 産経新聞
http://www.sankei.com/west/news/170924/wst1709240054-n1.html