百舌鳥・古市古墳群の国内推薦で、松井知事が成果横取りか?

古墳群の世界遺産の国内推薦決定の喜ばしい報道がありましたが、これまでの誘致活動に関し、松井知事及び維新の党派性を帯びた関わりの薄さは糾弾されるべきかもしれません。
8月1日放送の大阪朝日放送の夕方の情報番組「キャスト」の中で、堺市の関係者の話として「誘致が決まるという段階になり、急に松井知事が出張ってきた」という旨の証言が放送されました。

 

この件について調べると、なるほどと言える事実が見えてきました。

 

この誘致活動は、大阪府、堺市、羽曳野市、藤井寺市が協力し、「百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録府維新本部会議」を設置し、誘致活動を行ってきました。
誘致活動の意思決定機関という、もっとも重要な組織体です。

この組織は、会長に大阪府知事が就き、本部長は堺市長、副本部長に羽曳野市長、藤井寺市長が就く決まりになっています。

この会議に、維新の知事はずっと出ず、副知事を代理としてずっと出していたのです。
橋下知事と竹山市長はそもそも蜜月であり、松井氏らと維新を結党し、その後堺市解体をも掲げる都構想を打ち出すことによって両者は決裂したという経緯があります。

 

この時系列も織り込んで過去の会議を見直すと、決裂前は橋下知事は参加しているのに、竹山市長と堺市解体を巡って決裂後、一切橋下知事は出ず、代理人として副知事を寄越していた。
松井知事になってもこの傾向は変わらず、常に会長職にありながら、本人は出ず、副知事を出してきていた。

 

なのに、突如出たのが平成29年3月29日の第16回会議
他有力候補地が既に前年度までに世界遺産登録進んだなど候補地との兼ね合いもあって、推薦決定が現実味を帯びる中で、突然出席し、仕切りだしたのが分かります。

 

またこの松井会長が出席し仕切った回では、首都圏でのPR活動をするとし、予算がつけられた。
その後実際に古墳コスプレの写真で首都圏でラッピング電車を走らせるが、ネットの反応見る限り、大顰蹙だったようです。

 

維新と竹山市長の経緯も入れ込んで時系列に並べてみましょう。

 

 

 

平成21年9月 橋下徹府知事支援の元、竹山市長誕生
(当時の施策は府の縮小と基礎自治体への権限移譲の徹底)

平成22年4月 松井府議らと大阪維新の会設立。堺市を特別区へ格下げし府へ集権的な都構想を発表
平成22年12月 竹山市長、都構想への反対を表明

平成23年5月12日
第2回
 会長:橋下徹(大阪府知事)
本部長:竹山修身(堺市長)
副本部長:北川嗣雄(羽曳野市)、國下和男(藤井寺市長)

平成23年6月 橋下知事、竹山市長との「絶縁」を宣言

平成24年4月12日
第2回
会長代理:木村 慎作(大阪府副知事)
本部長:竹山修身(堺市長)
副本部長:北川嗣雄(羽曳野市)、國下和男(藤井寺市長)

平成24年6月27日
第3回
書面決議で決済

平成24年9月 堺市長選。堺市の解体を掲げる維新vs堺市存続を掲げる竹山で、竹山勝利

平成25年3月25日
第4回
会長代理:綛山哲男(大阪府副知事)
本部長:竹山修身(堺市長)
副本部長:北川嗣雄(羽曳野市)、國下和男(藤井寺市長)

平成25年6月28日
第5回
書面決議で決済

平成25年11月26日
第6回
会長代理:小西禎一(大阪府副知事)
本部長:竹山修身(堺市長)
副本部長:北川嗣雄(羽曳野市)、國下和男(藤井寺市長)

平成26年4月14日
第7回
会長代理:小西禎一(大阪府副知事)
本部長:竹山修身(堺市長)
副本部長:北川嗣雄(羽曳野市)、國下和男(藤井寺市長)

平成26年5月30日
第8回
書面決議で決済

平成27年3月19日
第9回
会長代理:小西禎一(大阪府副知事)
本部長:竹山修身(堺市長)
副本部長:北川嗣雄(羽曳野市)、國下和男(藤井寺市長)

平成27年6月10日
第10回
書面決議で決済

平成27年8月24日
第11回
会長代理:小西禎一(大阪府副知事)
本部長:竹山修身(堺市長)
副本部長:北川嗣雄(羽曳野市)、國下和男(藤井寺市長)

平成28年2月17日
第12回
書面決議で決済

平成28年5月20日
第13回
会長代理:新井純(大阪府副知事)
本部長:竹山修身(堺市長)
副本部長:北川嗣雄(羽曳野市)、國下和男(藤井寺市長)

平成28年5月20日
第14回
書面決議で決済

平成28年8月24日
第15回
会長代理:新井純(大阪府副知事)
本部長:竹山修身(堺市長)
副本部長:北川嗣雄(羽曳野市)、國下和男(藤井寺市長)

平成29年3月29日
第16回
会長:松井一郎(大阪府知事)
本部長:竹山修身(堺市長)
副本部長:北川嗣雄(羽曳野市)、國下和男(藤井寺市長)
(議題:首都圏でPR活動をするとし、予算を付ける)

平成29年5月11日
第17回
書面決議で決済

平成29年6月
古墳コスプレのラッピング電車が首都圏で走り、「不愉快」と大顰蹙

平成29年8月1日
国内推薦決定

 

 

 

これを見ると、橋下知事が、竹山市長との堺市の特別区にして解体するという都構想是非を巡って「絶縁宣言」したのちから、
会長職にもかかわらず代理人の副知事をよこし、一切出席しなくなった構図が見えてきます。
その後松井知事もそのまま関心薄くあったが、いざ推薦決まりそうになった途端に成果の横取りで目立とうと出てきたように思われても仕方がありません。
キャストで報じられた職員の感想も理解できるのではないでしょうか?
さらに会長として出てきて決まった事柄が、首都圏で顰蹙を買ったPRでは不満のひとつも出てきます。

 

かつて松井知事は、仁徳天皇陵について「電飾で飾ればいい」と発言し、顰蹙を買っています。
また「中を開けさせろ」とも言ってきています。

 

 

 

今回の誘致活動において、松井知事の成果というよりは、足を引っ張った側と言えるのではないでしょうか。
どう見ても、オール大阪で動くべきところ、維新知事の党派性によってそれがなされてこなかったように見え
今回の国内推薦は、維新の成果として語られるべき事柄ではないように思われます。

 

 

百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録府維新本部会議について(過去の本部会議のリスト、組織図、議事概要など)
http://www.mozu-furuichi.jp/jp/conference/headquarters.html

堺市長選 大阪都構想「堺の変」再び? 維新ようやく候補/毎日新聞
これまでの橋下維新と竹山市長が決裂するまでの時系列が分かりやすくまとまっています
https://mainichi.jp/articles/20170712/ddf/041/010/013000c

大阪の恥!山手線に不敬で下品な車体広告 / 「百舌鳥・古市古墳群」トンデモ世界遺産計画!
http://tondemo-sekaiisan.seesaa.net/article/451573837.html

世界遺産@山手線のゲス車体広告に税金580万円 / 堺だいすきブログ
https://ameblo.jp/town-watch/entry-12296019266.html

【動画】1回だけではなかった松井大阪府知事の「仁徳陵電飾」発言
https://blogs.yahoo.co.jp/hikojuro/32146406.html